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Interview

- 在学生インタビュー -

三木 慎介さん

セントラル硝子株式会社

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まずは、簡単なプロフィールを教えて下さい。

2024年4月に入学した、修士1年生です。博士号を取得後、現在のセントラル硝子社に新卒入社しました。 入社14年目を迎えますが、一貫してR&Dに従事しています。専門分野はバイオ系であり、これまでの主な業務経歴として、農業資材の開発、医農薬中間体のバイオ合成法の構築が挙げられます。 現在は、新規事業開発に関わるR&Dを行っています。


なぜMOTを学ぼうと思われたのですか?また、その中でも農工大を選ばれた理由があれば教えてください。

MOTを学ぼうと考えた理由は、3つあります。 1つ目は、大学院在学時のカリキュラムにおいて、MOTに関する講義があったことです。当時、その講義は、工学院で開講されており (自身は農学院に所属)、また大人数講義であったことから、その概念を履修するに留まったと振り返ります。 2つ目に、同社では、かねてよりMOT/MBAへの通学支援プログラムがあり、その機会を得たいと考えていたからです。 3つ目は、一貫して研究に取り組んできたことから、マーケットや組織に関する知識は乏しいと言え、知識を身に着けたいと考えたからです。 通学先の選択では、実学に近い点をポイントに置きました。本学のカリキュラムは、ビジネス観点での講義だけでなく、学術的な技術講義も開講されることが特徴と言え、学術視点をビジネスに応用していくことが出来ると考えました。 また、本学はMOT協議会に属していることから、オーソライズされていることも、決定理由の一つでした。


東京農工大学のMOTに入学され、当初の目標は達成できましたか?

新しい視点を手に入れていると感じています。

まだ、M1であるため、道半ばではありますが、講義を通して、会社の財務、マーケティング、組織等について、概要を掴んだと振り返ります。 前質問において回答しましたが、これまで縁遠い領域でしたので、各講義は新鮮に映っています。また、知識として獲得することで、頭の中を整理することが出来ていると感じています。


在学中のお仕事と学業の両立はどのように実現されたのでしょうか?

一番難しい点だと思いますが、会社と大学に加え、家族やパートナーを含めた両立が求められるのではないでしょうか。平日はオンライン講義が主体であるため、勤務先、自宅から履修できることは、大きなポイントであると思います。

土曜の講義は対面で行われます。会社側からは通学許可を得ているため、理解された環境であるとは言うものの、スケジュールについては予め状況を説明し、相互理解に努めています。

とは言え、グループディスカッションやレポート作成等が求められますので、全てをお休みの日曜日に完了できるわけではありません。

私は、有給休暇の取得も踏まえ、セルフコントロールが最重要だと思います。家族とは、連休を活用し、自身のリフレッシュを含めて、コントロールしています。



東京農工大MOTのカリキュラムはいかがでしたか?

本インタビューは、M1前期を終えたところですので、3/4を残した状況ではありますが、知識ベースの講義と実体験 (実務) をベースにした講義の2つが展開されていると思います。

学部卒学生は、前者を選択することが多いように思いますが、後者に関しては、社会人学生のニーズが高いと実感します。勤めていると聞けないような内容を聞くことが出来たり、それに対して考えていることを述べたりできる場があることは、カリキュラムの特徴だと思います。

例えば、スタートアップのグローバル戦略やアントレプレナーシップの講義では、様々な方々が登壇され、マーケティング方法やスタートアップでの難しさ、逆に面白さを学びました。


在学中、特に印象に残っている講義やイベントがあれば教えてください。

前質問に対する回答の復唱となりますが、スタートアップのグローバル戦略やアントレプレナーシップの講義がユニークだと思います。

簡単に言うと、「人生の中で出会わないであろう人と出会った」という実感を持ちました。

他の講義では、グループディスカッションに多くの時間が割かれています。

当然のことながら、学部卒学生と社会人学生を組合わせた構成と成りますが、お互いのバックグラウンドは様々ですから、日常業務におけるOJT、グループディスカッションとは異なるテイストを感じます。ある意味、マネジメントを学ぶ場にもなっていると、感じます。


学生生活を通じて、ご自身に変化はありましたか?

講義内容を、現在の業務に反映させるべく、努力しています。研究職であることから、シーズ志向であることは否めません。

講義で学んだニーズ目線を、日常業務に落とし込む方法を、常に考えています。全てを落とし込むことは出来ませんが、新規事業に関わるR&Dであることから、既存事業と比較し、反映させやすいのではないかと思います。

また、獲得知識を広めていくことが重要だと考えます。まずは、自身の属する研究グループという小単位から、還元していくことを目標にしています。


今後入学を検討している皆さんへひとことお願いします。

現在の社会人学生の構成メンバーは、技術職に限らず、銀行系、商社系と様々な方々が在籍しています。

「人生の中で出会わないであろう人と出会った」ことは大きな財産となります。私の上長も、MOTに通学された経験をお持ちであり、交流を持ち続け、情報交換を行っていると伺いました。

知識だけでなく、人とのつながりを育む場でもあると思いますので、ご興味ある方は、まず一歩を踏み出していただければと思います。

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