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Interview

- 在学生インタビュー -

伊藤 由佳さん

株式会社レゾナック

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まずは、簡単なプロフィールを教えて下さい。

2011年に入社し、スマホやテレビなどのディスプレイ向け異方導電フィルムの開発部に配属されました。 その中でもディスプレイ以外の分野をターゲットにした新市場向けを担当し、新製品開発、顧客提案、ニーズ探索等を行っていました。 2023年10月に同部署のマネージャーに昇格し、現在は、新市場向けのニーズ探索や製品開発を行うGrのとりまとめを行っています。


なぜMOTを学ぼうと思われたのですか?また、その中でも農工大を選ばれた理由があれば教えてください。

入社以来、新市場の拡販に携わることが多く、自分なりに色々なトライを実施するもうまくいかないことがほとんどでした。 なぜうまくいかないのか?何がダメなのか?ほかの企業はどうしているのか?と悶々と悩む日が続いていました。 2022年、担当顧客がMOTに通っており、初めてMOTという存在を知りました。調べた結果、MOTに行くことで何かきっかけがつかめるかもしれないと思い、行くことを決意しました。 私は知識もなかったためアカデミックなことも身に着ける必要がありましたが、同時に学んだことはすぐに業務に落とし込みたいという思いが強かったため、会社勤めの経験がある実務家教員の先生から学びたいという思いが強く、林田先生がよいと思いこの大学を選択しました。


東京農工大学のMOTに入学され、当初の目標は達成できましたか?

どうすれば新市場の参入に成功するのかという明確な解はなく、どの企業も四苦八苦しているということが分かりました。 一方で、自身のやり方の何がダメだったのか、他の企業研究を通して、こうするとよいかもというヒントは得られましたので、現在それを一つ一つ実行に移しているところです。

これらの活動が結果に結びつくかどうかはわかりませんが、今までと違う試みができているという点において、目標は達成できていると思っています。


在学中のお仕事と学業の両立はどのように実現されたのでしょうか?

両立できていたか?と言われると、できていなかったと思います。

メンバーや上司のサポートがあったおかげで、睡眠時間を削りながらぎりぎりやりくりできたと思っています。


また、これを機に、メンバーへの業務の権限移譲が進められたことは非常に良かったです。

職位があがると同時に業務内容は増え、自分の時間をとることが難しくなるため、積極的にメンバーへ権限移譲を行い自己成長のための時間を確保することは、自分のキャリア形成のためにも重要であること思いました。



東京農工大MOTのカリキュラムはいかがでしたか?

会計、ファイナンスの授業においては、今まで工場で原価試算しかやってこなかった私にとっては携わることのなかった分野であったため、知識を身につけられたことはよかったです。


また、経営戦略やマーケティング、組織論、スタートアップなどにおいては、ケースを通して他企業の分析を行ったり、実際に企業やスタートアップの方の話を直接聞くことにより、今までの自身の視野の狭さを痛感するとともに、新市場を開拓するのであればもっとアンテナを広げる必要があると感じました。


MOTに通うまで、スタートアップの方と関わることはほとんどなかったため、仕事へのモチベーション、価値観、考える視点は私のとってはとても新鮮な経験であり、このような出会いは大切にしたいと思いました。


在学中、特に印象に残っている講義やイベントがあれば教えてください。

経営戦略の授業でのGrワークは、大変ではありましたが非常に勉強になりました。 他の企業の過去の取り組みの成功例、失敗例を知ることで自社の取り組みにも生かすことができ、ためになりました。


またバックグラウンドの異なる仲間と一緒に一つの企業において調査し戦略を考えることや、夏季講義やマーケディングの授業の中でのベンチャーの方からの話しを聞くことで、自分のモチベーションもあがり、自身の視野を広げるきっかけにもなりました。


学生生活を通じて、ご自身に変化はありましたか?

“技術をお金に変える“ということを意識するようになりました。 1製品ごとでなく、事業として枠組みを捉え、いかに社内の資産を上手く使い、スモールスタートで新しい事にトライできるかが重要であると思いました。


また、新市場をターゲットとする場合は自部署だけでモノ作りするのではなく、社外や顧客と積極的に協業をすすめ、より多くの情報を社内へインプットすることによりビジネスチャンスの可能性が大きく広がると思いました。


今後入学を検討している皆さんへひとことお願いします。

私はMOTを通して自分の価値観が大きく変わったと思っています。また、バックグラウンドの違う仲間とのつながりができたことも大きな財産です。働きながら大学に通うのは大変ですが、長い人生の中でのたった2年、背伸びして頑張ってみてもいいのではと思います。

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