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Interview

- 在学生インタビュー -

植松 慶太さん

浜松貿易株式会社

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まずは、簡単なプロフィールを教えて下さい。

新卒から約20年間、大手総合商社において電力・インフラプロジェクトのプロジェクトマネジメント・事業開発をアフリカ市場で10年間、欧州市場で10年間従事しておりました。テクノロジーもアフリカにおいてはガス火力・水力発電、欧州においては洋上風力・次世代地熱・地産地消型グリーン水素事業と多岐に渡っています。


営業及び事業開発がメインキャリアですが、従業員組合(3000人組織)のトップ・営業本部の課長・営業本部の経営企画室室長代理として大企業のマネジメント職及び人事・組織開発にも携わって参りました。今年8月から父の経営するエンジニアリング商社の社長補佐として新たな挑戦に踏み出しました。


なぜMOTを学ぼうと思われたのですか?また、その中でも農工大を選ばれた理由があれば教えてください。

MOTという領域があることを当初は恥ずかしながら知りませんでした。ビジネススキルにおけるMBAがコモディディ化する中で、総合商社で業務をする中で事業開発や戦略策定・組織人事戦略の現場にいる中で、MBAにそこまで魅力を感じることが出来ないでおりました。一方で総合商社の現場では、商社といえどもテクノロジー開発・テクニカルリスクがある事業に対しての出資や参画が求められる場面が増えてきており、まさにMOT領域・MOTアプロ―チがフィットすると感じたからです。商社パーソンと家でも技術領域を食わず嫌いせずにどのようにビジネス側の視点からハンドルしていくべきかを学びたかったのです。


その中でも東京農工大を選んだのは、いくつかの学内発表や実業家や起業家による豊富な授業・学会参加など、アカデミックなアプローチよりも現場での実践を重視したカリキュラム内容となっている点に魅力を感じたためです。


東京農工大学のMOTに入学され、当初の目標は達成できましたか?

もともと文系だった自分が、農工大にてどのように研究テーマを決め、仮説をたて、調査を行い検証・実証していくのか学べたことは大変有意義だと思っています。 当初の目標からすると、まだまだ自身の研究への取り組み姿勢の甘さもあり目標達成!と言い切れない苦しさはありますが、新たな視点と学びと出会いそして研究というものに取り組めていることは、本当に良かったと思っています。大企業を辞めて、新たなキャリアを歩んでいくと決めた最終的な要素も農工大MOTで手に入れたと思っています。


在学中のお仕事と学業の両立はどのように実現されたのでしょうか?

仕事も学業も両方とも相互に学びを生かせると思っていたので特に両立ということも意識しておらず、融合していたように思います。 自身がすでに会社の中でマネジメント職であり時間の使い方に一定の裁量性があったこと、また家庭においても子供がすでに高校生以上と、自由に仕事と学業を融合しながら時間設計することがしやすい環境にあったことも大きいと思います。 実際に授業で学んだことをそのまますぐに仕事に応用したり、講義資料をそのまま活用して資料作成したりと現場場面でも有効的に活用できたと思います。



東京農工大MOTのカリキュラムはいかがでしたか?

MOTは文理融合の領域ですが、やはりTech Instituteとしてのカリキュラム設計がなされており、学内報告会や学会参加・研究室との協業など文系であった自分にはすべてが新鮮であり学びでした。 その観点だけでも本プログラムに入学して本当に良かったと思っています。また実務家の講座や現場訪問などのイベントも多く、普段仕事で知り合える方々とは違った属性の方々とネットワーキング出来るのも農工大MOTの大きな魅力だと思います。


在学中、特に印象に残っている講義やイベントがあれば教えてください。

アントレプレナーシップにおいては、バイオメガベンチャーのCTOの方が5回ほど授業を受け持って頂いたり、またイノベーションファンディングでは資金調達の最前線の現場で活躍されるマネージャーとその投資先の役員に方々にご登壇いただくなど、実務家教員による生々しい現場のお話を直接伺い、さらにネットワーキング出来ることが大変魅力的で印象的に感じた。


学生生活を通じて、ご自身に変化はありましたか?

一番の変化は仕事上では出会えない方々やゼミ仲間と毎週のように議論しながら色々と新しい視点や考え方、ビジネス取組かたや研究開発のされ方など視野を大きく広げることが出来たこと。また大学生だった以来に、大学キャンパスを訪れ毎週色々な文献や教授に触れることができたのは、既存の思考の枠組みから離れることが出来たように思う。


特に文系では中々触れることのない、テクニカルマーケティングに関わる視点や視座を手に入れることが出来たことは大きな変化であった。

今後入学を検討している皆さんへひとことお願いします。

MOTは理系研究職や理系出身ビジネスマンの為だけのものではなく、私のような文系出身で研究室や理系論文を書いたことがないような学生の方でも学べるカリキュラムや指導プログラムとなっています。既存の思考の枠組みを拡げる良い学びの機会と出会いとネットワークを得られると思います。 資格勉強のような分かりやすいTangible Assetとは違いますが、今後のキャリア構築において大きなIntangible Assetになると思います。

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